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12月号 「冬季の下痢について」

 夏に多いサルモネラ・腸炎ビブリオをはじめとする細菌性食中毒が一段落した後、10月頃から増加する食中毒があります。その代表的なものは生ガキによる食中毒です。これはカキの体内に蓄積されたノロウイルス(別名ノーウォーク様ウイルス)がヒトの腸内で増殖して引き起こす急性胃腸炎です。日本では12月から3月をピークとして毎年全国的に流行しております。潜伏期は1~2日で、一般に症状は軽く治療を必要とせずに軽快します。嘔吐・嘔気・下痢が主症状ですが、腹痛・頭痛・発熱などを伴うこともあります。治療としては特効薬はなく整腸剤や痛み止めなどの対症療法のみです。
したがって、この病気に対しては予防が重要です。患者からの便・吐物は下水処理場で処理されますが、ウイルスの一部は浄化処理をかいくぐり河川を経て海中でカキなどの貝類の中で濃縮されます。この貝を生で食べるとウイルスに感染します。加熱によりウイルスは失活しますが、汚染された貝を調理した手や包丁・まな板などから他の食材にも汚染が広がることがありますので注意が必要です。
なお、ウイルスを完全に失活させるには85℃以上で1分間以上の加熱が必要と考えられています。寒くなると牡蠣が美味しくなりますが、生で食べる時には十分な注意と覚悟が必要なようです。

右京医師会 岩田弘滋

11月号 「インフルエンザの予防と対策」

 インフルエンザの予防は、栄養のバランスを考えた食事と十分な休養です。規則正しく、質の良い睡眠をとりましょう。
冬場のウイルスは湿度を嫌います。湿度を上昇させる工夫をしましょう。
予防としてワクチンが有効です。かかりつけの先生と相談して、接種されてはどうでしょう。
又、罹患(りかん)しても慌てず、かかりつけ医を受診して、有効な薬がありますので、処方、内服して下さい。

右京医師会 國枝恒治

10月号 「高血圧の話」

 長かった猛暑も終わり、秋風が吹く季節となりました。夏の疲れをまだ残していませんか。「天高く馬肥える秋」ですが、体重が増えてはいけない方が多いと思います。暑さを理由にウォーキングを休んでいた方は、再び歩き始めましょう。
さて朝晩冷えると血圧が気になります。高血圧症の方は、家庭血圧をチェックしましょう。家庭血圧の目標は、135/80mmHg以下です。血圧は年齢に90足せばよいというのは昔の迷信です。血圧が140/90mmHg以上あると、心筋梗塞、脳梗塞などに罹りやすいことが立証されています。夏の間降圧薬を減らせても、冬に向かうにつれて薬の再評価が必要になることがあります。かかりつけの医師によく相談しましょう。

右京医師会 田淵弘孝

9月号 「秋でも花粉症?」

 今や春にくしゃみ、鼻水だけの症状が続く場合、誰でも風邪より花粉症を疑うほどスギ花粉症は有名になりました。でも花粉って2月から11月まで原因となる植物は違いますが、何かしらの花粉が飛散して花粉症を引き起こすのですね。
花粉症と風邪の症状の違いを簡単に説明します。花粉症は風邪と違って、一般には熱が出ない、水のような鼻汁が出てねばくならない、鼻つまりがあるけど波がある、目のかゆみがあったり天気の良い日に症状が強くなる、などがよく言われます。秋の花粉症の代表はキク科の花粉によるもので、河川敷などに黄色い花が咲き始めたら要注意です。
残念ながら一つの花粉に反応する人は、その後いろいろな花粉に反応していく傾向があります。
ご注意下さい。

右京医師会 斉藤憲治

8月号 「夏場の紫外線対策」

 暑中お見舞い申し上げます。気温が上がり、紫外線が強い時期です。今年は例年になく、暑い日が続いていますが、いかがお過ごしでしょうか。
さて、夏のスキンケアといったらまずは、紫外線対策です。
特にこの時期は、シミ、ソバカス、シワなどの肌の老化現象を起こす紫外線からお肌を守ることが大切です。紫外線の量は、太陽の光が多く強い時期や、赤道に近い地域ほど多くなります。しかし雨や曇りの日でも紫外線は存在しますし、木陰や建物の影にいても、地面から反射する紫外線を浴びています。紫外線の量は5月から多くなり始め、7月、8月にピークを迎えます。1日の中では、午前10時ごろから午後2時ごろが最も紫外線量が多くなります。また、海水浴やプール、登山などでは、照り返しにより浴びる赤外線の量が多くなるので、特に注意が必要です。紫外線を防ぐためには、太陽の光を遮断して、皮膚に当てないようにすることが大切です。外出するときは、日傘、帽子、長袖の上着、サングラス、手袋などで、肌を防備しましょう。また、日焼け防止剤を活用しましょう。
酷暑の折、皆様のご自愛のほどお祈り申し上げます。

右京医師会 鈴木新