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12月号 「~膝の痛みと日常生活の工夫~ 「中高年に多い変形性膝関節症について」」

立ち上がる時や、階段での昇り降りの際に、痛みを感じる。
膝の内側を押すと痛みを感じる。

上記が初期の症状ですが、進行すると痛みが増し、ひざの腫れまた、熱を持ち、夜間の安静時にも痛みを感じるようになり、O脚が目立ってきます。
急激に悪化する事はありませんが、痛みを放置していると序々に腿(もも)の筋力が落ち、膝がぐらつき、膝関節は充分に伸ばす事もまた、曲げる事も(正座など)も不自由となります。
長年、体重を支え様々な動作を繰り返してきた、膝関節の軟骨(クッション)の磨り減り、体重の増加、膝周囲の筋力低下が主な原因です。

【日常生活での工夫】
・重い物を持ったり、しゃがみ込みでの作業は控える。
・長距離歩行また、階段の昇り降りは控える。
・履物では、下駄やサンダル、草履、ハイヒールは避ける。
・肥満予防また、減量  正座は控える。
(膝に負担をかける動作を避ける事が目的です)

【膝体操】 いたわりながらの体操です。
膝を伸ばす腿の筋肉(太腿の前)に力をつけましょう。
椅子に深く腰掛け、①ゆっくりとひざを伸ばしながら、下肢(あし)を上げます。②上げた状態で静止させ、1から10まで数えてください。このときつま先は直角にそらす様にすると、効果的です。③数え終わったら、ゆっくりと降ろしてください。①~③を繰り返し30回 朝・夕に行ってください。

膝に水が溜まっている時、膝に荷重していない安静時に痛みのある時は体操は避けてください。
畳での生活で、正座の習慣のある日本人にとって、変形性膝関節症は大変多い疾病です。日常生活の工夫によって上手く、付き合う事を心掛けて下さい。

右京医師会 渡辺全夫

11月号 「VDT症候群とドライアイ」

 VDT症候群とはVDT(パソコン、テレビゲームなど)での作業が長時間に及ぶと目や体や心に影響のでる症候群です。体の症状では肩こり、だるいなどの症状が慢性的におこり心の症状ではイライラ、不安感などでてきます。目の症状では疲れ目、かすみ目、目が痛むなどの症状がでてきます。これは一回の使用時間が長くなると生じ、またVDT使用時は瞬きが少なくなってしまいドライアイも悪化すると言われています。
ひどくなると角結膜炎、目の圧迫感、眼精疲労をおこすこともあります。対策は1時間毎に10-15分の休憩をとりその間、遠くの景色をみたりして目を休め、また適度に運動したりしましょう。VDT使用時は意識的に瞬きをし、VDTの画面も視線が上向きにならないように設置し、部屋も乾燥し過ぎないようにしましょう。その他に、VDT使用時、人工涙液の点眼をしたり、保護用眼鏡を装用したりして目の乾燥を防ぎましょう。ドライアイや他の症状が重症な場合は早期に眼科受診をしましょう。

右京医師会 宮尾洋子

10月号 「メタボリックシンドロームに注意しましょう」

 肥満、高脂血症、高血圧、高血糖を併せ持っている人のことをメタボリックシンドロームと言い、動脈硬化による病気(心筋梗塞や脳梗塞など)を起こしやすくなります。これらの病気は肥満、特に内臓脂肪が蓄積した肥満と密接に関係しています。日本内科学会の診断基準(2005年4月)ではウエスト回りが男性85cm以上、女性90cm以上。加えて、高脂血症(中性脂肪値150mg/dl以上またはHDLコレステロール値40mg/dl未満)、高血圧(収縮期血圧130mmHg以上または拡張期血圧85mmHg以上)、高血糖(空腹時血糖値110mg/dl以上)のうち2つ以上該当するとメタボリックシンドロームと診断されます。メタボリックシンドロームと診断されたら、まず生活習慣病を改善する食事療法や運動療法を続けます。それでも改善しない時は薬物療法が考慮されます。メタボリックシンドロームの人は、40歳以上では5人に1人とも言われていますので注意しましょう。

右京医師会 山田恵三

9月号 「寝たきりにならないように」

 日本では、欧米より3倍も寝たきり状態の方がおられると言われています。その人口は、高齢者の約20~30%との報告もあります。その原因の60%近くを脳卒中(脳梗塞、脳出血等)と骨折が占めています。脳卒中は高血圧、骨折は骨粗鬆症を放置している場合におこる事が殆どです。ですから血圧を安定させ、骨を強くしておけば寝たきりにならないと言っても過言ではないのです。
日本人は、欧米に比べ、塩分を一日平均約1.5~2倍(12g)多く取り、カルシウムは約半分(500mg)しか摂取していません。塩分の取り過ぎは血圧を上げ動脈硬化を進め、カルシウム不足は骨粗鬆症を進めます。この生まれながらの食生活が、寝たきり人口の多さを生みだしているのです。食事の改善をしても血圧が下がらず、身長が低くなっていく時は、薬が必要です。家では135/85mmHg以上が高血圧です。早朝時の高血圧と就寝前の血圧が朝より10~30mmHg低くならない人は脳卒中に要注意です。骨粗鬆症が進んでいく時は、骨を溶かす細胞が活発に働いている時です。最近では、血液、尿検査でその状態がわかるようになっています。積極的に検査を受けましょう。高血圧も骨粗鬆症もあまり症状がない病気です。くれぐれも自分だけは大丈夫と過信されないように。

右京医師会 武田誠

8月号 「夏かぜについて」

 暑くなってくるとともに、小さい子どもたちの間にはやる病気があります。手足口病[症状は水疱、口内炎、ときに発熱]、ヘルパンギーナ[症状は発熱、口内炎]、咽頭結膜熱(別名プール熱)[症状は発熱、結膜炎]などが代表的な病気です。夏かぜでは、発熱、水疱、口内炎、結膜炎の他に、下痢や発疹などの症状がみられることもあります。これらの病気の原因はアデノウイルスやエンテロウイルスなどで、気温が高くなると活動が活発になるウイルスです。アデノウイルスの場合には5日程熱が続くこともありますが、たいていは2~3日で熱は下がります。残念ながら、これらのウイルスに効く薬はありませんので、自宅で安静にして、消化のよいものを食べ、回復を待ちましょう。予防にはうがい、手洗いが効果的です。結膜炎がある場合には、タオルを別にして目やにに触れないように注意しましょう。

右京医師会 須藤茂行

7月号 「食中毒に注意しましょう」

 食中毒の時期になりました。激しい下痢、腹痛、嘔吐など食中毒の症状はつらいものです。なんとか予防できないでしょうか。飲食店や仕出し弁当による食中毒はさけられないですが、家庭で発生する食中毒は予防できます。食中毒の原因はほとんどが細菌ですので、この菌を付けない、増やさない、やっつける、が予防三原則です。
食材は新鮮なものを買い、あまり長く持ち歩かず、要冷蔵、冷凍のものは、帰宅後すぐに冷蔵庫へ入れてください。しかし、冷蔵庫の過信はいけません。冷蔵庫で菌は死にませんし、冷蔵庫の中で増殖する菌もあります。調理前には洗える食材は洗い、まな板や包丁もきれいにしましょう。また十分に加熱調理することで食中毒菌は死にます。できた食品は出来るだけ早くいただきましょう。お弁当にするときは必ず冷ましてからつめてください。

右京医師会 太田正治

6月号 「市民検診を受けましょう。その2:C型肝炎ウイルス検査受診の呼びかけ」

 右京医師会では5月17日から9月20日までの間、各学区ごとに市民検診を行っています。医師による問診、身長、体重測定、胸部X線検査、心電図検査、血液検査、尿検査を行います。ところで、以下のような方々は、C型肝炎ウイルス感染の可能性が一般より髙いと考えられますが、C型肝炎ウイルスに感染しているかどうかは採血だけでわかりますので、検査(別料金:1000円)をお勧めします。
1)過去に健康診断で肝機能の異常を指摘されたことがある。
2)1992(平成4)年以前に輸血を受けたことがある。
3)大きな手術または大量の出血の経験がある。
4)使いまわしの針で注射(予防接種を含む)をされたことがある。
5)長期間、血液透析(人工腎臓療法)を受けている。
6)血液製剤(フィプリノーゲン製剤など)を投与されたことがある。
7)入れ墨・刺青、ボディピアスをしている。
C型肝炎ウイルス感染を放っておくと長い間に慢性肝炎から肝硬変・肝癌に進む恐れがありますが、今ではウイルスを体内から取り除くことのできる新しい治療法がありますので検査を受けましょう。
お問い合わせは右京医師会(TEL075-872-1654)まで

右京医師会 岩田弘滋

5月号 「市民検診を受けましょう。」

 右京医師会では5月17日から9月20日までの間、各学区ごとに市民検診を行っています。医師による問診、身長、体重測定、胸部X線検査、心電図検査、血液検査、尿検査を行います。市民の方の健康管理のお役に立てればと考えております。
対象は40歳以上の京都市民の方、会社勤めの本人でない方です。
市民検診は京都市の事業を京都府医師会を通じて右京医師会が保健所、保険協議会と協力して行っています。
お問い合わせは右京医師会(TEL 075-872-1654)まで

右京医師会 井上勝裕

4月号 花粉症はまだ続きます・・ご用心!

 スギ花粉の大量飛散の年は以下のような患者さんが多くなります。症状がいつもより強く、のどの痛みや咳もでる。鼻汁がのどに下がって痰がかかる。目がかゆくてコロコロして目ヤニもでる。クスリ使っても効かない。
10年ぶりのいわゆる大量花粉飛散です。マスクなしの無防備ではクスリの限界もあるでしょう。4月のヒノキ花粉も大量でしょう。スギに反応する過半数の人は残念なですが4月も症状が続くでしょう。5月の雑草の花粉にまで反応する人は気道の粘膜が過敏になりすぎて、咳の重症化や長期化もみられます。ほんとに今年は要注意です。
今年のような多い年は、花粉症予防は花粉症でない人も(こそ)大事です。明日の花粉症発症につながらないために。

右京医師会 斉藤憲治

3月号 「アレルギー性鼻炎と花粉症について」

アレルギー性鼻炎は、くしゃみ、鼻水、鼻づまりを繰り返す、アレルギー性疾患です。一年中、症状のあるものと、季節性のもの(花粉症)に分けられます。今年の春は花粉症の原因のひとつである、スギ花粉の大量発生が報告されています。今まで何も症状なく来られた人も、花粉の飛散の多い今年は注意が必要です。
【初期症状に注意】アレルギー症状とは、体に入ってきた抗原(花粉)に対して、過剰な防御反応が働き、不都合な症状が現れてきた状態を言います。
1.鼻がムズムズする。2.鼻水。3.繰り返すくしゃみ。4.鼻づまり。5.目のかゆみ。6.頭痛。7.のどの、イガイガ感。
花粉症になりやすいか、どうかは様々な素因が重なり、発症します。過去にアレルギー性鼻炎を経験したり、アトピー性皮膚炎の既往のある人、また両親にアレルギー性疾患を持っておられる人は注意が必要です。
【花粉症予防・対策】
花粉情報に注意する花粉を体に付けない花粉を家の中に入れない
治療には、症状を抑えるものや、アレルギー反応を起こりにくくするためのもの等があります。
薬物療法: 症状を起こす物質の働きを抑える抗ヒスタミン剤や抗アレルギー剤、またステロイド剤を用いた治療が主たるものです。
減感作療法: 抗原抽出液を週に1~2回注射し、アレルギー反応を起こりにくい体質にします。
手術療法: 鼻粘膜を手術(レーザー)によって縮小また摂ります。
治療方法の選択は主治医(または、専門医)にご相談下さい。

右京医師会 渡辺全夫

2月号 「過剰換気症候群について」

 突然胸が苦しくなる病気といえば、心筋梗塞、不整脈、肺動脈血栓寒栓症 、気管支喘息などがよく知られていますが過剰換気症候群も急に胸が苦しくなる病気です。興奮、緊張、不安、ストレス、激しい痛みなどにより呼吸運動が刺激されますと息苦しくなってきます。胸が苦しいと感じますと余計呼吸が激しくなり、痙攣したり、気を失ったりします。
これは空気の出入り(換気)が過剰になることにより、二酸化炭素が抜けすぎて減少し血液がアルカリになる事が原因です。酸素不足とは違います。まず気分を落ち着かせ、紙袋を口に当て自分の吐いた息を吸うようにしますと血液中の二酸化炭素量が回復して良くなります。ただしビニール袋は窒息するので使わないようにして下さい。また繰り返す時はストレスなどの原因を取り除く事が大切です。

右京医師会 水野融

1月号 「マイコプラズマ感染症について」

 いよいよ寒くなってきて空気も乾燥してきました。風邪の流行しやすい季節です。
特に今年の冬はマイコプラズマ感染症が流行っています。咳と微熱が特徴です。咳は何日も続き、長いときは何週間もコンコン続きます。朝方や夜寝ているときに強くなりやすいです。子供や若い人から家族中に感染することが多いようです。一般的な風邪薬、抗生剤では治りにくいです。このような症状があるときは一度近くのかかりつけ医に相談してみてください。

右京医師会 井上勝裕