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12月号 「生活習慣とメタボリックシンドローム」

□ 20代の頃に比べ、7kg以上体重が増えた
□ 血圧が高めと言われた
□ 血糖値が高めと言われた
□ 高脂血症といわれた
□ 尿酸値が高めと言われた

これらの項目に思い当たる方は、いませんか?
わずかの異常値であって「まだ、薬を飲むほどではない」と安心していませんか? 自覚症状は無くとも、動脈硬化は進んでいます。

次に、ウエスト周囲(お臍の位置で)を計ってみましょう。

男性85cm 女性90cm 超える方は要注意
内臓脂肪の蓄積が疑われ、生活習慣の改善が必要です。

メタボリックシンドローム対策は、以下の事から先ず始めましょう

【食生活の改善】
全体に食餌の量を減らす工夫
バランスの良い食餌
規則正しい食餌
【運動習慣を心掛ける】
息切れの無い程度の運動
運動を習慣とする (30分程度)
週に4~5回程度をめやす

水分の摂取や、具体的メニューまた、運動の種類などは医師・栄養士に相談してください。

自分の健康状態を知り、健康的なライフ・スタイルを実践しましょう。

----- メタボリックシンドローム、て何? -----

肥満それも、内臓周囲の脂肪蓄積(体脂肪)が基礎にあり、若干の血圧上昇・血糖値の増加・高脂血症・高尿酸血症など様々な代謝異常を起している状態を言います。殆どは無自覚の内に進行し、動脈硬化がすすみ、重篤な病気への危険がひろがります。

右京医師会 渡辺 全夫

11月号 「ウイルス性急性結膜炎」

 最近、目が赤く、まぶたもはれてごろごろする、涙もよくでる、病院で点眼薬をもらったがなかなか治らないし、どんどんきつくなる。家族の一人も結膜炎だった、、、こういう症状があるときは要注意です。

<種類・症状>

流行性角結膜炎(アデノウイルス主に、4型7型8型11型19型37型感染)
感染してから7-10日で発病し発病後、症状は5-8日頃最も強くなり、充血、流涙、まぶたの腫れ異物感など激しい症状があらわれます。また時に耳の前のリンパ節が腫れることもあります。

咽頭結膜熱(アデノウイルス主に3型感染)
プールで感染することがあり、プール熱ともよばれます。発熱、風邪症状などの全身症状を伴い感染してから5-7日で発病します。症状は咽頭炎による発熱を起こし、結膜充血、流涙、異物感を起こします。また、時に耳の前のリンパ節が腫れることもあります。流行性結膜炎と区別できない結膜炎を呈することがあります。

急性出血性結膜炎(エンテロウイルス70型感染)
感染してから1-2日後に発病。結膜に出血を起こし異物感、充血、流涙を起こします。約1週間で症状は軽快していきます。また時に耳の前のリンパ節が腫れることもあります。

 <治療法>

これらの急性結膜炎に対する有効な点眼薬はありませんのでウイルスの活性が低下するまで人に感染させないよう注意が必要です。
補助的には他の感染が併発しないように抗菌点眼薬や炎症を抑えるためのステロイド点眼薬などを使用します。

 <感染予防>

1.流水で石鹸をよく泡立てて手をこまめに洗いましょう。うがいもこまめにしましょう。

2.学校、幼稚園、保育園は医師の許可があるまで休みましょう。

3.医師の許可があるまで、プールや公共の浴場は入らないようにしましょう。

4.タオル、洗面用具などは家族と別に使用しましょう。

5.人ごみは避け、十分な休養をとって体力を落とさないようにしましょう。

右京医師会 宮尾 洋子

10月号 「糖尿病予備軍は大丈夫?」

 糖尿病実態調査によれば、平成14年は糖尿病予備軍が約880万人とされ、平成9年と比べ約200万人も増加しています。糖尿病予備軍は血液中のブドウ糖の値(血糖値)が、正常よりは高く、糖尿病と診断される値よりは低い状態です。空腹時の血糖値では110(mg/dl)以上126(mg/dl)未満の方を境界型といい、予備軍に当たります。 最近の研究では、予備軍の中でも肥満があり、血圧や中性脂肪値も高いと、動脈硬化の進行が早まって、予備軍の時期でも脳卒中や心臓病を起こしやすいとされています。自覚症状が全くないので、予備軍だと気づかずに過ごしてしまうと本当の糖尿病になる恐れがあります。さらに気づかないうちに糖尿病になり、糖尿病が指摘された時には、網膜症、腎症、神経障害などの合併症が起きている可能性があります。従って予備軍の時期から糖尿病にならない努力が必要です。
1日20分以上できれば週4日以上歩いて、適正体重を目標としています。予備軍を糖尿病に進ませないためには、生活習慣の改善、食事及び運動療法が大切です。まずは歩くことから始めましょう。

右京医師会 山田 惠三

9月号 「血液をサラサラに」

 最近、血液のサラサラ度が特殊な顕微鏡を使って見る事が出来る様になり、テレビの番組やいろいろな所で紹介されています。一般的な血液検査で、まったく異常のない人でも血液がドロドロになっている場合がよく見られます。
赤血球は、酸素やミネラルを全身の隅々にまで運び、不要になった二酸化炭素を回収する役目を担っています。それは、毛細血管という赤血球の大きさより細い場所で行われています。血液の中には赤血球以外にも、白血球、血小板、ホルモン、各種栄養素等が流れています。ドロドロの血液では、それらの成分も毛細血管を自由に流れる事が出来なくなり、体のいろいろな部分に支障が出てきます。疲れやすくなり冷え症、肩こり等様々な症状が現れ脳梗塞、免疫力の低下、しいては癌にもなりやすくなるかもしれません。
原因としては、特に水分の摂取不足が挙げられます。暑い日には、汗がいっぱい出ます。残暑厳しいおり、一日に2リットル位は目標に水分を摂り、血液をサラサラにして健康に過ごしましょう。

右京医師会 武田 誠

8月号 「赤ちゃんのつぶやき」

 私は6ヶ月の女の子なのだけど、ちょっと聞いてほしいことがあるの。まず、パパ。タバコを止めてほしいわ。お部屋の中でパパがタバコを吸うと、くさくてけむたいからイヤ。私はまだ「イヤ」って言えないから、しかたなくけむりを吸わされているのよ。赤ちゃんの受動喫煙は、SIDS、正式には乳幼児突然死症候群というのね、や喘息の危険を高めるのよ。娘のことをほんとうにかわいいと思っているなら、タバコを止めてね。パパがタバコを止めて元気でいてくれることが、私たち家族みんなの願いなのよ。
次に、ママ。ママは暑がりなので、ほとんど1日中クーラーをつけているの。私を冷房の効いたお部屋に寝かせてくれるのだけれど、ちょっと寒すぎるわ。お部屋の下の方はとくに冷えているの。私はそんな時は泣いてママに抱っこしてもらうのよ。私たち赤ちゃんは、まだ「さむい」とも言えないし、自分で動けないから、冷え過ぎに気をつけてほしいわ。
それから、お兄ちゃん。テレビの音が大きすぎるわ。私がうとうとしていい気持ちでいる時に、突然何かの番組の主題歌が流れてきれ、それに合わせて大声で歌ったり、飛んだり、跳ねたり、踊ったり。私はびっくりして泣きだしてしまったわ。私たち赤ちゃんは大きな音は苦手なの。私が一番好きなのはやっぱりママが私に話しかけてくれる時の声かな?音楽でも、あんまりにぎやかな曲はだめね。お散歩に出かけた時にも、近くで車のクラクションが鳴ったりすると、怖くてその日は夜になっても落ち着かないわ。
私たち赤ちゃんは、まだ自分で好みのものを選んだりできないので、周りの人が用意してくれるものを見たり、聞いたり、感じたり、食べたりしているの。だから、みんなもう少し私たち赤ちゃんのことを考えてくれるとうれしいんだけど。

右京医師会 須藤 茂行

7月号 「脂肪肝に注意しましょう」

 多くの肝臓病の中で最もよく見られるのが脂肪肝ですが、この病気を深刻に考える人は少ないようです。
脂肪肝とは30%以上の肝臓細胞の中に中性脂肪がたまった病態で、いわゆるフォアグラ状態です。原因にはお酒の飲みすぎによるアルコール性のものと、肥満や糖尿病に伴う非アルコール性があります。アルコール性のものは症状が進むと肝硬変になることもあります。ビールのおいしい時期ですが、ひかえるようにしましょう。
また最近になり、従来はあまり心配することがないと考えられていた非アルコール性の脂肪肝でも、どんどんと病気が進行して肝硬変になるものがあることがわかってきました。これを非アルコール性脂肪性肝炎と呼びます。肥満や糖尿病の改善が治療につながります。
健診や人間ドックで軽い脂肪肝と言われても安心せず、医師に相談して治療することが大切です。

右京医師会 太田 正治

6月号 「煙草のこと、見直してみませんか?」

 最近、煙草に対する世の中の目が厳しくなり、喫煙できる場所が減っています。また、この四月からは禁煙治療について、専門の施設に限られますが健康保険が使えるようになりました。これは、煙草がやめられない状態を単に意志が弱いと言うことではなく、ニコチン依存症(病気)として捉えるようになったためです。ニコチン依存症とは、喫煙により肺から血中に入ったニコチンが脳内の受容体と結合することにより快楽が得られ、そのため脳内のニコチンが欠乏するとニコチンを補給せざるを得ない状態です。
ところで、喫煙には様々な弊害が有り、肺気腫・慢性気管支炎・肺癌をはじめとする呼吸器疾患、高血圧・狭心症・慢性心不全・動脈硬化等の循環器疾患、胃潰瘍・食道癌・喉頭癌等の消化器疾患、他には脳卒中・血栓症やその他の癌・歯周病さらには妊娠中の胎児に対する悪影響等、種々の病気を引き起こすと言われています。また、これらのことは喫煙者だけでなくその傍で煙草の煙を吸い込んだ非喫煙者にも受動喫煙と言う形で害が及びます。
一度ニコチン依存症になってしまうと、そこから抜け出し禁煙に成功することはなかなか難しいことですが、最近はニコチン入りガムやニコチン補充用の貼り薬が市販されていますので、煙草が止められずにニコチン依存症と思われる方は喫煙以外の方法でニコチンを体内に補給することにより禁煙に挑戦してみては如何ですか?

右京医師会 岩田 弘滋

5月号 「市民検診を受けましょう」

 右京医師会では5月10日から9月28日までの間、各学区ごとに市民検診を行っています。医師による問診、身長、体重測定、胸部X線検査、心電図検査、 血液検査、尿検査を行います。市民の方の健康管理のお役に立てればと考えております。
対象は40歳以上の京都市民の方、会社勤めの本人でない方です。
今年からは65歳以上の方を対象に生活機能評価も実施させて頂きます。
市民検診は京都市の事業を京都府医師会を通じて右京医師会が保健所、保険協議会と協力して行っています。
お問い合わせは右京医師会(TEL 075-872-1654)まで

右京医師会 井上 勝裕

4月号 「4月からの花粉症」

 スギ花粉症の人の多くはヒノキ花粉にも反応してくしゃみ、鼻水などの花粉症状が出ます。4月の中旬まではヒノキ花粉の飛散があり、後半からはイネ科の雑草の花粉が飛び出て、鼻症状だけでなく咳がでたりします。
今年のスギ花粉は当初少量の予想よりも(昨年よりはもちろん少ないですが)多く飛びました。スギとヒノキの花粉量は相関しますからヒノキ花粉も予想より多くなりそうです。油断大敵。花粉症も後半になると副鼻腔炎を合併してくる人がいます。黄色い鼻汁が続いていたら花粉症のクスリだけでは悪化をまねきます。ご注意下さい。そんな時は医療機関の受診をすすめます。

右京医師会 斉藤 憲治

3月号 「今年の花粉症にもご用心!」

 スギ花粉症という病気が発見されて43年、誰でも知っている病気になって20年、ヒノキ花粉も知れ渡って15年というところでしょうか。ここ10年の花粉は多い年と少ない年の差が大きく、大量年の花粉量は昔と比べてもはるかに多いというのが特徴です。今年は皆様も情報等でご存知のように少ない年。花粉症の人にとっては朗報です。しかしそれは総量のことで日によっては昨年の大飛散の年より多い日は当然あるわけで、無防備でいると痛い目にあうなんてことも・・・。
治療に関してですが、未だに花粉症のクスリは眠くて飲めないという方もおられますが、その点でのクスリの改良はかなり進みました。昔の風邪薬のイメージを持っている人は一度最近の治療薬を試されてはいかがでしょうか。でもやっぱり基本は予防。予防なくして治療なし。今年もご用心あれ。

右京医師会 斉藤 憲治

2月号 「高齢者の介護予防 日常生活を自立して送るために」

 高齢者の日常の食事、排泄、更衣、入浴、口腔ケアについて、それらの自立を妨げる要素を考えてみましょう。
食事、排泄、入浴の3つの動作については、「立ち上がる力=立位能力」「移動する力=移動能力」の低下と「認知症(痴呆)」が原因となりやすいです。口腔ケアでは「認知症」「両上肢機能」の低下であり、更衣動作では「上肢機能」と「立位能力」「移動能力」の低下が自立を妨げる結果となります。特に排泄と入浴についてはほとんどの人が、「立位能力、移動能力」の低下が自立の妨げになっています。
それでは高齢になって、食事、排泄、入浴、更衣、口腔ケアの自立を保つためには具体的にどうすればいいのでしょうか。
立位、移動能力については、日常生活の中の特に排泄と入浴を、自立して行うには、その能力を維持、向上させることが必要です。
そのためにはまず、両足で立てることが何より基本であり、昼間はベットなどで休まず、座位で起きている時間を長くして、室内外で歩く運動をして下肢機能の筋力を維持し、活動的な生活を送ることが必要です。
認知症(痴呆症)があれば、まず安心して過ごせる環境づくりが大切で、規則正しい活動的な生活作りを心がけ、何か日常出来る能力を見出して、その能力を低下させない工夫が必要であります。
両上肢の機能をよく保つには、肩、肘、手関節、手指の関節機能の維持と向上の為にラジオ体操などが適当であり、両手の握力の向上も大切です。食事、整容、着替えなど自立して出来ることは認知症の予防にもつながります。
嚥下能力(ものを飲み込む力)は半身不随などの麻痺がなければ、発語を促し、口の周囲筋力の維持向上などが必要で、姿勢を良くして日々に活動的な生活を送るようにしましょう。

右京医師会 小松 建次

1月号 「心臓は働きもの!」

 皆さん、心臓って からだのドコにあるか ご存知?
胸の左の方と思っている方!半分アタリ!実は胸の真ん中にあり、心臓の先っちょが左の方へ向いているのです。
心臓は何してるか?それはポンプの役割をしており、心臓から送り出された血液は大動脈を経由して、全身へ分配されます。各臓器(脳、肝臓、腎臓など)や組織、細胞へ毛細血管を介して酸素や栄養素を送り届け、各部位で消費され出来た二酸化炭素や代謝老廃物を運搬除去し静脈を介し、全身を一周し血液は心臓へ戻ってきます。
一回の収縮で約80mlの血が心臓より押し出されます。一分間に約70回 心臓は収縮してます。人間の全身の血液量は一体、幾ら位あるかご存知?体重の8%あり、50kgの人は約4㍑の血液が存在します。一分以内にその全量が全身を一周します。日に直すと心臓は70(脈拍数/分)×60(分)×24(時間)=約10万回(/日)収縮してます。心臓って働き者ですね!喫煙、高血圧、肥満などはその足を引っぱってます。いたわって上げて下さいね。

右京医師会 中川 千明