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1月号 補聴器を正しく使いましょう

 

我が国は欧米に比べて補聴器を使用する方の割合がかなり低いとのことです。難聴は恥ずかしいので知られたくないという文化によるものかと思われます。しかしながらそれによって会話を聞き間違えることが多くなり、人との接触が億劫(おっくう)になるなどの損失の方がはるかに大きいのではないでしょうか。コミュニケーションの減少から加齢による難聴で認知症発症のリスクが増大し、適切に補聴器を使用することでリスクを軽減できるとのデータもあります。最近は補聴器性能の向上とともに小型化も進み、装用していてもあまり目立たなくなっています。流行りの音楽プレーヤーのように颯爽(さっそう)と使用している方もお見受けします。とはいえ補聴器の普及を妨げてきた責任の一端は、その使用を適切に推奨・指導してこなかった私たち耳鼻咽喉科医にもあります。
そんな反省を踏まえ日本耳鼻咽喉科学会では「補聴器相談医」制度を運用しており、制度のあらましや相談医の名簿については学会ホームページ(http://www.jibika.or.jp/citizens/)で確認できます。難聴の程度や補聴器使用の必要性などについては一人一人異なります。したがっていきなり通販での購入などは論外です。ご家族に難聴の方がおられて補聴器のプレゼントをお考えの方もまずはご本人同伴で耳鼻咽喉科への受診をお勧めいたします。認定された補聴器専門店と連携して適切な補聴器の選択をお手伝いいたします。なお、補聴器は医療保険の適応外ですが、使用が不可欠な高度難聴については公的補助の制度もございますので併せてご相談ください。

 

一般社団法人 右京医師会 寺薗 富朗

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