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4月号 「4月病」

 


4月に起こりやすい病気をGoogleで検索すると“4月病”が上位表示されてきます。これは俗称となりますが、これをテーマに執筆させていただきます。 昨今様々な疾病が存在する中、その根幹となる“からだ”の状態そのものが、この時期は特に崩れやすくなるといった概念です。
この要因としてはまずは寒暖差による気圧の変動が大きいこと。また、新しい職場や仲間、引っ越し等周辺環境が変わることで心の疲労をともなうこと。その双方で自律神経が乱れやすくなります。(実際には交感神経優位になりやすいといった報告があります。)
それではこの時期をどう乗り切るのが望ましいでしょうか?答えはやはり交感神経に対峙するには副交感神経を優位にする行動が望ましいでしょう。具体的には睡眠の確保と朝昼晩の食事を行うことです。睡眠は決まった時間に寝て、決まった時間に起きること、食事はなるべく同じ時間に行うことが重要です。これらが体内時計が整い、自律神経のコントロールがしやすくなります。
また、交感神経の賦活化の主因となるストレスを意識することも大切なことと考えます。ストレスが溜まりやすい時期ですので、気づかないうちに膨大化してしまいます。その原因を冷静に判断することで対応の仕方も変わってきてうまく往なすこともできます。 この時期にしっかり対応し、後の“5月病”に陥らないように心がけましょう。

 


一般社団法人右京医師会 清水 導臣

 

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