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4月号 学童期のからだの痛み、なぜ治らないのか?

 

 子供さんの体の痛みは捻挫や打撲といった外傷の場合、受傷機転ははっきりしています。一方、ずっと運動を継続している学童でいつのまにか痛みを生じて運動ができないといった症状でこられる子供さんも多くおられます。身体の老化に無縁な時期である成長期のこどもさんになぜ痛みが? 詳しく話を聞くと大人なら動けなくなるだろうとおもわれるほどの運動量をこなしている子供も多いです。発達曲線によると小学6年~中学1年では運動器骨格の成長は成人の40%-50%程度です。90%以上とほぼ同等になってくるのは高校2年生くらいからですので、この時期おこりやすいのは運動の過負荷により壊れたとおもわれる症状です。これらの痛みは発症初期の状態で適切な運動中止と復帰の指導があればほとんどが治癒します。子供の運動したい希望ありスポーツを中止できないという保護者も多いですが、将来のために「子供の体をまもる」意識が必要です。学校生活や家庭環境に問題のある場合もあるため神経科、心療内科との連携が必要になることもあります。子供の体の痛みにたいしては安易に考えずに整形外科専門医に受診をするようお願いします。

 

一般社団法人右京医師会 小室 元

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