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9月号 眠いから花粉症の薬はいや?

 

 毎年3月や4月にはスギ花粉症に悩まされるという人は多いと思います。花粉症でなくとも、年中鼻がぐずぐずする、詰まる、くしゃみが出るといったアレルギーの症状に悩まされている方も多いでしょう。通常は薬で症状を抑えることになりますが、耳鼻咽喉科医として意外に思うのは、これらの症状があっても我慢しているという方が多いことです。よく聞くのは、「アレルギーの薬は眠いから飲みたくない」「鼻のスプレーはいや」という声です。すでに医療機関で薬を処方されているという方も、症状はちゃんと抑えられているのかを聞いてみると、「飲まないよりはだいぶましだけど、すっきりとはしない」という人が結構多いです。そういう方は、改めて耳鼻咽喉科を受診して相談されることをお勧めします。確かに以前のアレルギーの薬は眠気が強いものが多かったのですが、最近は眠気のほとんど出ない薬も多く出てきています。また、鼻にするスプレー(点鼻ステロイド薬)も、最近のものは1日1回すればよく、噴霧時の刺激も少なく改良されています。刺激がどうしても気になるという方には、ほぼ無刺激の粉末タイプの薬もあります。すでに薬をもらっているけどもう一歩という方も、ほかの薬を試してみたり複数の種類の薬を組み合わせたりすることで今よりもずっと楽にできる可能性があります。

 

 また薬以外にも、効果は1-2年と一時的ではありますがレーザー手術や、鼻内をすっきりとさせて鼻通りをよくする手術という方法もあります。また最近では舌下免疫療法といってアレルギーの原因となるスギやダニのエキスを毎日舌の裏にたらして少しずつアレルギー体質を改善していく治療法も可能になりました。耳鼻咽喉科では患者さんそれぞれの状態に合わせて最適な治療法を提案することができます。アレルギーでお困りの方はどうぞご相談ください。

 

一般社団法人右京医師会 神谷 透

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