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12月号 「冬の養生」
冬至を迎える12月は、徐々に日暮れが早くなり寒くて暗い冬。活動的だった夏とは正反対に引き籠って大人しく力を貯めたい季節です。
先人の教え~「冬は閉蔵=蔵を閉じて(陰と陽)を護る季節」とされています。
→「陰(収束する力)・陽(発散する力)」と言われ、陰は日が沈んでから。陽は日が昇ってから養われる為、冬の時期はいつもよりほんの少し早く寝て、ほんの少し遅く、太陽がちゃんと登ってから起きるのが良いとされます。
「休む」と言うと怠けている様で少し悪いイメージが有るかもしれませんが、植物は先に根が生え、その後、上向きに茎を伸ばします。目立って活動していない様に見えるこの時期の休養が、春を元気に迎える為の必要不可欠な生態系とされます。
温存の季節である冬は秋の収穫を大切に次の春の芽吹きのための収束力を蓄える大切な時期で、心身を守るために頑張り過ぎない事が「冬の養生」です。
冬の厳しい寒さはそのまま「寒邪」となり、痛み(腰痛・神経痛等)を感じ易くなります。又、冷えと乾燥に因り老化が進み易い時期とも言われます。
寒邪に負けない養生~
・生野菜や生物を控え内側から体の冷えを整えます。暖かい鍋や根菜類を食べて外気の寒さからくる寒邪を防ぎましょう。
・汗をかき過ぎず、体からの熱や陽気の発散を加減し、心地良い養生で春を元気に迎える為の収束の時期と致しましょう。
「冬来たりなば 春遠からじ」
独特のあの底冷えも 凍える様な寒ささえ の~んびり 楽しみながら春を待つ。
そんな「ゆとり」がいいですね!!
居宅介護支援事業所右京医師会
ケアマネジャー:上山 玲子