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3月号 「花粉症から目を守るために ― アレルギー性結膜炎の対策」

 


3月に入り、暖かくなるとともに花粉の飛散が本格化します。この時期、目のかゆみや充血、涙目、ゴロゴロとした異物感に悩まされる「アレルギー性結膜炎」の患者さんが急増します。
アレルギー性結膜炎は、本来体から異物を追い出すための免疫反応が、花粉などの原因物質に対して過剰に働いてしまう状態です。治療の基本は、原因となる花粉を「寄せ付けない」「取り除く」こと、そして「適切なお薬の使用」の3点です。

 

寄せ付けない:外出時は眼鏡やマスクを着用し、帰宅時は玄関前で衣服を払いましょう。
取り除く:帰宅後の洗顔や、防腐剤を含まない人工涙液での点眼(洗眼)が有効です。
お薬の使用: 症状が強くなる前に点眼薬を開始する「初期療法」が効果的です。花粉飛散開始の2週間ほど前から抗アレルギー点眼薬(ヒスタミン抑制剤など)を使うと、症状の出現を遅らせ、シーズン中の症状を軽くし、使う薬の量も減らせます。

 

注意点として、目を強くこすると結膜や角膜を傷つけ、かえって炎症を悪化させてしまいます。また、市販の点眼薬を漫然と使い続けると、副作用や他の病気を見逃すリスクもあります。
「単なる花粉症」と我慢せず、早めに眼科専門医を受診し、ご自身の症状に合った点眼薬の処方を受けることが、快適な春を過ごす近道です。


 


一般社団法人右京医師会 山田 英明

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