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12月号 「笑いの効果」

 


笑う門には福来る …ということわざがありますが、笑うことは本当にたくさんの良い効果が、心と体に起こります。笑うことで、幸せと感じるホルモンや痛みを和らげる物質が出て、痛みの軽減や気持ちが前向きになり、気力が出やすくなります。
また脳の血流が増加し、働きが活発となり、記憶力アップ、認知症の予防効果があります。自律神経では、笑いによりリラックス状態へとつながる副交感神経が優位となり、安心感 や 安らぎを感じ、ストレスの軽減となります。免疫細胞の一つであるナチュラルキラー細胞の働きも活発となり、免疫力が上昇し、癌の予防効果ともなります。
ある調査によると、よく笑う人のグループは感染症の危険が80%程低下し、長生きの傾向があったそうです。落語など楽しい事で大笑いするのも、深呼吸や腹式呼吸と同じ作用となり内臓の働きを活発にします。
日常生活では、そうたくさん笑うことも多くないですが、ニコっと口角を上げて笑顔を作るだけでも、幸福感が得られる脳内物質が分泌されます。同時に周囲も人の笑顔を見ると連鎖し良い気分となり、お互い気持ちよく生活できる事につながります。
とにかく笑顔でいることは、良い事だらけとも言え、心と体の健康維持になりますので、意識して頂き健やかな毎日をお過ごしください。

 


一般社団法人右京医師会 大山 幸子

 

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