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7月号 「白内障のお話」

 

Ⅰ.白内障とは
眼の構造をカメラに例えると、角膜(黒目)、水晶体はカメラのレンズに相当します。白内障は「しろぞこひ」と言われ、角膜の奥にある水晶体が濁った状態を言います。ほとんどの場合、加齢が原因でおこります。
カメラのレンズが汚れていると綺麗な写真が撮れないように、白内障になると濁りを通して物を見ることになるので、「物が見えにくい」「かすんで見える」「まぶしい」などの症状が出てきます。眼の中が濁っているため、分厚い眼鏡を掛けたからよく見えるようになるわけではありません。

 

Ⅱ.白内障の治療
白内障の治療には薬物療法と手術療法があります。
薬物療法では目薬により白内障の進行を遅らせます。しかし一度進んでしまった白内障を治すことはできません。白内障の進行によって視力が低下し、日常生活に不便を感じるようになると手術により白内障を治療します。
白内障の手術療法は、白内障の表面の薄い袋を残して、中の濁りを超音波で溶かして吸い取ります。そして残した袋の中にきれいな眼内レンズを埋め込みます。現在の保険適応で用いられる眼内レンズは、近視や乱視もある程度矯正可能ですが、先進医療で用いられる眼内レンズには老眼の緩和が可能なものもあります。

 

一般社団法人右京医師会 山田英明

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