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12月号 頭痛いろいろ

 神経内科は神経難病ばかりを診ているわけではありません。日常よく見られる症状も守備範囲で、受診される際に多いものとして、頭痛、めまい、しびれ、ふるえなどがあります。今回は頭痛についてお話をします。

 頭痛は、一次性頭痛と二次性頭痛とに分けられます。
1.二次性頭痛
他の病気が原因で起こる頭痛のことで、頭部だけでなく、頸・眼・耳・鼻・副鼻腔などに原因が存在する場合があります。くも膜下出血や髄膜炎など生命に関わるものもあり要注意です。二次性頭痛には「激しい」「いつもと違う」「発熱を伴っている」などの特徴があります。
2.一次性頭痛
二次性頭痛でないと分かれば一次性頭痛です。頭痛自体が病気で、慢性に経過し、次の3つのものがあります。
1)片頭痛:
頭痛は、片側性(頭の片側に起こる)、拍動性(ズキズキする)で、歩いたり階段を降りるなどの体動で強くなります。吐き気を催すことが多く、前兆として閃輝性暗点(キラキラしたものが見える)を伴う場合があります。20-40代の女性に多く、日本人の8.4%、約840万人が片頭痛と推定されていますが、日常生活に支障があっても受診されないことが多いようです。
急性期には、鎮痛薬のほか、トリプタン系という片頭痛によく効く薬剤を使います。頭痛がこれらで治まらない時や頻繁に起こる時は、予防薬を使います。
2)緊張型頭痛:
3つの中で最も多いもので、ふつう頭が締めつけられる感じと表現されます。
3)群発頭痛:
「1-2か月間、毎晩(特に明け方)起こり」(群発する)、片側の目の奥がえぐられる様な激痛で、典型的には結膜充血、流涙、鼻閉、眼瞼下垂を伴うものです。圧倒的に男性に多く見られます。

  いずれの頭痛も、鎮痛薬などを飲みすぎると薬物乱用頭痛を起こす場合があります。薬剤の減量や中止が難しいことが多いので、頭痛は最初に的確な診断を受け、適切に薬剤を服用することが大切です。

一般社団法人右京医師会 杉山 博

11月号 「血液型と骨髄移植について」

 白血病や悪性リンパ腫の治療では、健康なドナーの方から骨髄液を採取して、患者さんに骨髄移植を行うことが治療成績の向上に役立っています。そのためにはリンパ球の血液型(HLA)が患者さんとドナーで合っていないと、拒絶反応が起こるのでできなくなります。まず患者さんの兄弟でHLAの合う人を探しますが、おられないときは骨髄バンクに登録されている方から探します。当院でも、骨髄バンクのドナーの方への説明と検査の御手伝いをしています。
 その時よく聞かれるのが、骨髄移植をすると血液型が変わるというのは本当ですか?という質問です。答えはイエスです。ここで言われる血液型とは赤血球の血液型、A、B、O、ABのことです。確かにリンパ球の血液型(HLA)は数百種類以上あって合わせるのが大変ですが、こちらは合わせて移植をします。またこれを合わせないと移植が出來ません。しかし赤血球の血液型はまた別でして、ABOが合ってなくても移植ができます。骨髄は赤血球もリンパ球も作る所ですので、移植が成功すればドナーの血液型をもつ赤血球が作られて、患者さんの血液型は作られなくなります。
血液型でその人の性格や運命が分かるという話題がよく出てきますが、少なくとも私の診てきた範囲では、骨髄 移植の治療を受けた患者さんで血液型とともに性格の変わった人は一人もいませんでした。移植という大変な治療をやり終えて、以前より逞しくなった人は大勢おられますが。

右京医師会 安田 典正

10月号 破傷風よもやま話

破傷風と聞けば、三種混合ワクチンを思い浮かべられることと思いますが、発症すると命に関わる病態です。

 破傷風の原因となる破傷風菌は、日本全国の土中に約50%の確率で生息しているとされています。土が付着した古釘を踏んだり、戸外で転倒して創中に微量でも土成分が混入したりした場合に、そのまま傷口が閉じてしまうと、空気に弱い破傷風菌が増殖して、発症する危険性が高くなります。
破傷風の発症を未然に防ぐためには、創を十分に洗浄したあと、可能であれば創を開放したままとし、破傷風人免疫グロブリンの投与が必要です。やむを得ず創を閉鎖する場合には、免疫グロブリン投与は、いっそう欠かせません。
三種混合ワクチンは1969年に開始されましたが、“三種混合ワクチンを受けたから破傷風の心配はない”との誤解をよく見受けます。三種混合ワクチンを受けてから10年以上経過している場合、もしくは、三種混合ワクチンを受けていない世代(44歳以上)については、破傷風に対する免疫はないものと考え、免疫グロブリン投与を考慮すべきです。
土付着の可能性のある怪我をされた場合には、消毒だけで済ませずに、必ず医療機関を受診していただくようにお勧めします。

お問い合わせは右京医師会(tel.075-872-9850)まで

(一社)右京医師会 由良 博

9月号 「特定健康診査を受けましょう。」

右京医師会では右京の各学区を巡回して特定健康診査(いわゆるメタボ健診)を行っています。今年度は5月8日に始めましたが、10月30日で終わります。医師による診察、身体測定(身長・体重・腹囲・BMI)、血圧測定、心電図検査、血液検査、尿検査に加えて希望される方には胸部X線撮影を行います。市民の皆様の健康管理のお役に立てればと考えております。

対象は
1)京都市国民健康保険加入者のうち40~74歳までの被保険者。
2)京都市在住の京都府後期高齢者医療広域連合の被保険者。
3)京都市在住の生活保護受給者のうち40歳以上の方です。

  また、要支援・要介護認定者以外の65歳以上の方には生活機能評価も実施させて頂きます。料金は、40歳から64歳までの京都市国保加入者の方は500円、その他の方は無料です。会社努め・京都市国保を除いた国保加入者の方など上記の対象者以外の方、ならびに学区での特定健康診査(集団健診)受け損ねた方は、お近くの特定健康診査実施医療機関で特定健康診査(個別健診)を受けてください。なお、胸部X線写真の撮影だけでしたら、15歳以上の希望される方は加入健康保険の種別に関わらず集団健診の会場で無料で受けることができます。さらに20歳以上の方で喫煙している等、問診で肺がんの可能性を認められた方は料金1000円で喀痰(かくたん)の検査(細胞診)を受けることができます。

 残りの日程は9月13日(金)高雄小学校、25日(水)御室小学校、10月2日(水)水尾・宕陰小学校、10日(木)葛野小学校、23日(水)花園小学校、24日(木)安井小学校、30日(水)山ノ内小学校です。また、健診にもれた方を対象として12月8日(日)にSANSA右京で今年最後の特定健診を行います。

(一社)右京医師会 岩田 弘滋

8月号 本当の健康とは

私たちにとっての本当の健康とはいったい、何でしょうか?
大きな病気にかからないことでしょうか?障害を持たずに生きていくことでしょうか?
私は右京医師会の先生方のご協力のもと、在宅医療にとりくませていただいております。
自宅で子宮癌の母親を看取り、膵臓癌の祖母を看取り、障害を持つわが子から教えてもらったことが、どこかで、どなたかのお力になれるのであればと思いながら。日々、癌の末期状態にあられる患者様や神経難病の患者様、障害をお持ちの患者様のもとへ訪問診療をさせていただくとたくさんのことを学ばせていただきます。皆様、大変な困難や悲しみと向き合いながら、よどみない心で、かけがえのない残された時間を一日、一日大切に過ごされておられます。遺されていくであろう、我が子や妻、夫、母、父、兄弟、そのご家族そして自分のためにー。

そのとき、その方々の生き様にふれさせていただくとき、私は思い知らされます。本当の健康って一体何なのか。確かに、病気や障害は患者様とそのご家族に大変な困難と悲しみをもたらします。しかし、私が出逢わせていただいた患者様方は、皆様、不便なことはたくさんあっても、不幸な方は誰一人おられません。少なくとも心は私より健康な方ばかりのように思います。

そして、再び、思い知らされます。ふだん、「あたりまえ」と思っていることが、どれだけ、「あたりまえ」ではないのかを。家族がいて、手があり、足があり、耳で音が聞こえて、口から声を出せてお話ができる。泣いて、笑って、また、明日がくる。そのことに感謝もせず、生きている自分に。

ひょっとしたら、本当の健康とは、数字や形だけでは表現できなくて、目には見えないものなのかもしれません。心の在り方なのかもしれません。皆様の心がいつまでも健康でありますように。

(一社)右京医師会 中尾 暢希

7月号 上手な薬のもらい方、服み方

皆様の中には現在定期的に薬を服んでおられる方も、そうでない健康な方もおられることでしょう。
残念ながら、年齢をとるたびに薬の世話になる機会は増えて来ますので、今回は薬をもらったり(買ったり)、服用する際に気を付けたいことをあげてみました。

●薬をもらう(買う)時に気を付けること
①薬によるアレルギーや副作用の経験および現在服用している薬を医師や薬剤師に伝える(現物を持参するとよい)。
②医師や薬剤師に、薬の名前・種類,服み方・服み合せ,服み忘れた時の対処,副作用などをよく聞く。
③同じ病気で複数の病院にかかることは、医療費の無駄遣いになるばかりか同じような薬が重複して処方され、危険な副作用が出る場合があります。信頼できる医療機関を一つ決めて、“はしご受診”は避けましょう。
④むやみに薬を欲しがることは治療の妨げや医療費の無駄遣いになりがちですので、処方は医師に任せてください。

●正しい薬の服み方
①服用時間を守る。
およそ食前とは食事の前30分、食後とは食事の後30分後、食間とは食後2時間半前後、眠前とは就寝30分前です。
②薬は最低コップ1杯の水または白湯で服む。
水が少ないと食道に薬が引っかかり、潰瘍などを作ることがあります。またお茶やコーヒー、グレープフルーツジュース、ミネラルウォーター、牛乳などと反応して効果が弱まる薬があります。
③食事を抜いても服用しなければいけない薬がある。
糖尿病の薬などは食事とともに服むのが原則ですが、血圧やコレステロール,尿酸,心臓の薬などは食事抜きでも服むのが原則です。詳しくは主治医に確認して下さい。
④一般にアルコールで薬を服用すると副作用が出やすくなります。また納豆や緑黄色野菜は血液を固まりにくくする薬の働きを弱めます。
⑤最近、薬のシートごと飲み込んでしまい食道から出血するケースが増えています(そのため最近の包装シートは真ん中で切れなくなっています)。気を付けましょう。

  以上、薬の上手なもらい方や服み方について述べましたが、日々の生活習慣に気を付け薬の世話にならないのが一番です。

(社)右京医師会 矢間 博善

6月号 KBSラジオ「健康一番」で話をしていて思うこと

 皆様、初めまして。ご縁がありまして、6年前より毎週月曜日にKBS京都ラジオにて健康番組に出させていただいております。毎週、リスナー様からの質問に答えていくのですが、皆様が興味ある内容は、痛みのお話と、生活習慣病のお話のようです。実際ご家族が健康診断に引っかかったけれどもそれが重要なのかそうでないのとか、わかりにくいこともありますよね?

 私は生活習慣病、つまり高血圧症、脂質異常症、糖尿病をいかに発症させないか、あるいは発症した場合はいかにコントロールしていくのかという点を皆様にお話しするようにしています。歯が痛くなったり、おなかが痛い時、皆様つらくて歯科であったり診療所に行かれますよね?人間は痛みに弱いからです。でも、実際脳梗塞や心筋梗塞、くも膜下出血などを起こしてしまって、その後遺症で困っておられる方が多いのは皆様ご承知の通りです。突然明日から自分が満足できる動きができなくなったら、あるいは大事なご家族が言葉をうまく使えなくなったり、車いすの生活を余儀なくされたら、それは凄く悲しいことであり、残念なことですよね。生活習慣病をコントロールすることで、かなりの確率でそれらは予防できます。だから是非一年に一度は健康診断もしくはかかりつけ医の元で診察を受けるようにしましょう。

(一社)右京医師会 竹腰 宗大

5月号 最近もの忘れがひどくて、認知症でしょうか?」」

 診察室でよく聞かれる質問です。年をとれば体のさまざまな部分が衰えてくる老化現象は避けられず、脳の働きも低下してきます。新しいことが頭に入らなくなり、もの忘れをするのは多かれ少なかれみられてきます。
 老化によるもの忘れは、ヒントがあると思い出せることが多く、忘れてしまったという自覚があります。この場合は自然な老化現象ですので、心配はいらないと考えられます。
一方、認知症によるもの忘れは、記憶障害であり体験したことを忘れてしまい、ヒントをだしても思い出せず、自覚がありません。もの忘れがしだいに進行して、日常生活に支障が出てきます。

 両者の違いは下記のようになります。
<老化によるもの忘れ>
・体験したことの一部を忘れる
・ヒントがあると思い出せる
・物忘れをしていることを自覚している
・思考力や判断力は変わらない
・忘れっぽさは、あまり進行しない
・日常生活に影響はない
<認知症によるもの忘れ>
・体験したこと自体を忘れる
・ヒントをだしても思い出せない
・もの忘れしているということを自覚していない
・思考力や判断力も低下する
・忘れる度合いが進行していく
・日常生活に支障が出てくる

  認知症によるもの忘れにあてはまるようなら、かかりつけの医師に相談してください。

(社)右京医師会 伊藤 照明

4月号 25歳を過ぎたあなたに

 熟年の女性に「お若いですね」と声を掛けると「とっくにお肌の曲がり角は超えましたのよ、ホホホ」と返ってくることがよくあります。このように「お肌の曲がり角」という言葉はよく耳にされると思いますが、「骨の曲がり角」というのをご存知でしょうか。二十歳を境にお肌は老化の一途をたどります。同じように骨もそのころを境に、後は老化するだけです。特にカルシウムの含量は二十歳ぐらいにその量は決まると言われています。特に女性は妊娠という大事業で、子供に大量のカルシウムを奪われてしまいます。そして閉経というホルモンバランスの大変化によって骨の破壊が加速されます。
ご存知のように骨もお肌と一緒で新陳代謝が常に進行しています。骨には骨芽細胞と破骨細胞があり、古い骨を壊して新しい骨を造っています。しかしこの新陳代謝は一定の年齢に達すると、今あるもの以上には増えません。この一定の年齢こそが「曲がり角」なのです。
「骨密度」は年齢とともに低下しますが、これも「曲がり角」を過ぎてからのお話です。この「骨密度」は骨塩量と比例します。この骨塩で骨の構造が作られています。骨塩の大部分はカルシウムです。さきほど「カルシウムの含量は二十歳ぐらいにその量は決まる」といいましたが、これは即ち「二十歳くらいで骨は決まってしまう」ということです。
「25歳を過ぎたあなた」は骨粗鬆症予備軍になっています。女性は前述のようにその可能性が高いのですが、男性だって負けてはいません。男性はもともと女性の持っているホルモンを持っていません。即ち、破骨抑制作用のあるエストロゲンは女性特有のもので、男性はテストステロンからその類似物質を作っています。しかも、精力は年々衰えてきます。(「俺は死ぬまで子供を作れる」という方もいらっしゃいますが)男性にも更年期はあるようです。
骨もお肌と同じように若返りは出来ませんので、末永く上手にお付き合いして行きましょう。

(社)右京医師会 清水 光一郎

3月号 鼻出血について

突然の鼻出血!経験された事のある方は少なくないのではないでしょうか?
鼻は外からの乾燥した冷たい空気を吸い込む際に、温度と湿度を与えて咽頭・肺に負担がかからないようにする魔法のような役目があります。鼻の粘膜は他の部位に比べて多くの血管が入り込んでいて、これによって温度と湿度を与えているのです。しかし、一方でこの構造が出血しやすい環境を作ってしまっています。
特に鼻の正中にある壁の粘膜は前方で毛細血管が豊富で、鼻出血の好発部位です。この部位をキーゼルバッハ部位と言います。
では、突然の鼻出血にどう対処したらいいか?まずは慌てないことです。大半は前述したキーゼルバッハ部位に起こるものですので、鼻翼(鼻をふくらませた時に膨らむ所)を親指と人差し指とで両側からしっかり正中に圧迫する事が大切です。鼻の付け根を押さえると誤解されている方がおられますがこれでは効果はありません。また上を向くほうがいいとも誤解されがちですが、これですと血液を飲み込んでしまうので、下を向き口から血液を吐き出すようにして下さい。何度も続けて出血したり、出血量が多くなかなか止血しない場合は一度耳鼻咽喉科を受診しましょう。  

(社)右京医師会 堀 祥子

2月号 「便秘について」

 便秘は多くの人が困っている消化器の症状の一つです。
便秘とは明確な定義はありませんが「排便の頻度や量が低下したために大腸内に便が貯留し、腹部不快感を伴う状態」をいいます。
では正常な排便とは?だいたい頻度では3回/週~3回/日、便重量では80~200g/日(水分量では60~100mL)程度とされています。
ただ、毎日便が出ていてもすっきりせず不快感があれば便秘といっても構いません。
 さて、便秘の原因には
①大腸の機能(働き)が悪い場合と、②大腸の通り道に問題(細くなる)がある場合に分けられます。
①には加齢や生活習慣(便意を我慢する習慣、浣腸の濫用による排便反射の低下など)、痔による肛門の痛みのため、腹筋力の低下などが原因となります。また糖尿病や甲状腺疾患、脳梗塞、パーキンソン病などの病気、薬剤(抗コリン剤、抗パーキンソン病薬など)などが原因のこともあります。
②には大腸がん、腹部手術後の癒(ゆ)着(ちゃく)(くっついてほしくない組織同士がくっつくこと)、炎症などがあります。日常診療で最も多く遭遇する便秘の原因は①の加齢や生活習慣によるものですが、前述のような病気が潜んでいたり薬剤が原因であったりすることも稀(まれ)ではありません。

(社)右京医師会 小島 博

1月号 「水分はとるべきか?とらざるべきか?」

 2013年1月現在、季節は寒く布団が恋しく、そんな中夜間トイレにいくのはさけたいですよね。こういう季節にかぎって夜中のトイレも増えてつらく思われておられる方も多いのではないでしょうか。熱い夏場はトイレにおきることはさほどなかったのになぜ冬には回数が多くなるのか?その理由の一つは寒くなり膀胱が過活動になったこと、またもう一つは夏場の勢いのまま水分を多く摂ると当然尿がたくさん出て、特にご高齢の方になるほど夜間の尿量が増えるためと思われます。対策としては、前者に対しては下腹部から両足をしっかり温めること(膀胱は臍よりさらに足側、かなり下の方です)、後者に対してはやはりある程度水分を控えることです。
 テレビなどの影響で水分をとることが推奨されているようなご時世ですが、水分を十二分にとったらより血液がサラサラになるかといえばそうはなりません。もちろん、水分を制限しすぎて脱水になることもよくないのですが、健康状態にもよりますが適度な1日(24時間)の水分摂取量(≒尿量)はおおむね体重当たり20ml~25ml/kg、すなわち50kgの人で1000~1200ml/日(500mlのペットボトル2本)、60kgの人で1200ml~1500ml(500mlのペットボトル3本)までが目安と考えられます。頻尿で困っておられる場合、意外にご自身でも気づかずに多量に水分摂取されておられる方も多く拝見されますので、今一度、ご自身の水分摂取量を見直してみてはいかがでしょうか?

(社)右京医師会 伊東 晴喜